こんにちは^^

TOEICコーチの亀本梨絵です。

TOEICのリスニング、難しいですよね。

特にPart3、Part4は、長いし難しいし、大変です。

今日は、難関のTOEIC Part3、Part4の解き方のコツをご紹介します。

 

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TOEIC Part3 & Part4 の解き方のコツ

Part3の会話文問題、Part4の説明文問題、どちらも、設問のタイプは3つに分けられます。

では、どんなタイプがあるのか、見てみましょう。

TOEIC Part3 Part4 3つの設問タイプ

TOEIC Part3、Part4 の問題のタイプは3つ。

A.場面や、発話者の立場など、全体的なことについて

B.音声の中に出てきた特定の情報について

C.音声の内容から推測できること (「発話者は、これからどんな行動をとるでしょう?」など)

です。

では、それぞれのタイプについて、見ていきます。

 

全体を問う設問

Part3、Part4の設問数は、1つの音声につき、3問です。

Aの、全体的なことを聞く質問は、1問目や2問目で、出てきます。

「この女性は、誰でしょう?」「どこで、この会話は行われているでしょう?」などですね。

このタイプの問題は、正解して欲しいです。

でないと、B、Cのタイプの問題を解くのが厳しくなります。

「どんな場面」で「誰が」「何について」話しているのか?

これがわかってないのに、詳細を聞き取って理解するのって、難しいですよね。

 

なので、Part3、最初は、

「この2人 or 3人は、どんな関係なんだろう?」

「どこで話しているんだろう?」

「なにについての話し合いかな?」

といったことを、想像しながら聞きます。

 

Part4だと、発話者は一人なので、

「この人は誰だろう?」

「どんな場面で、誰に向けて話しているんだろう?」

「何について話しているんだろう?」

を、つかむ意識で聞きます。

Part4の場合は、発話者が誰で、誰に向けて話しているのか。

この、「誰に向けて」が大事です。

「誰が」「誰に向けて」。これが最初につかめれば、後の聞き取りが楽になってきます。

 

逆に、音声の最初でこれがつかめていないまま、中盤や後半を聞くと、訳が分からないことになってしまったりするので、

「最初に全体を掴む!」

これを、頑張ってください。

 

よくあるのが、できるだけ多くの単語を聞き取ろうとするもの。

これだと、知っている単語に集中するばかりで内容を掴むことはできません。

単語に集中するのではなく、全体的な内容を掴む意識で聴くことを意識しましょう。

 

特定の情報について

 

次のタイプの問題は、音声の中で出てきた、特定の情報について問うものです。

音声の中で答えは言われているので、その部分を聞き取って、理解できるかどうかが試されます。

例えば、

「男性は、ハイブリッド車について何と言っていますか」「女性によると、1階では何が行われていますか?」など。

このタイプの問題は、設問の先読みをしておくと楽ですね。

先読みについては後で書きますが、音声が流れる前に、設問文を読んで、設問の答えとなる部分を待ち構えるようにを意識して聞くことです。

例えば、

「女性によると、1階では何が行われていますか?」

という設問文を先に読んでおけば、2階や3階で行われていることはスルーして、1階で行われていることだけ覚えておく、てことができるようになります。

また、きちんと詳細を聞き取る力が必要なので、普段から聞き取り力を上げるトレーニングをしておくことが不可欠です。

音声の内容から推測できること

 

3つの設問タイプのうち、この「内容から推測できること」。このタイプの問題が、一番難しいです。

例えば、

「この女性は、このあと、なにをするでしょう」「男性は、どんな意図で、~と発言したでしょう」

などです。

聞き取った内容だけで、解答できるのではなく、そこから推測しないといけないんですね。難易度が高いです。

これは、英語力だけの問題ではないので、上級者でも迷うことがあります。

もし、本番で迷ったら、潔くテキトーにマークして次の問題に備えた先読みをするなど、確実に取れる問題に集中するのも手です。

練習のときは、解説を読んで、「なるほど。ここでこう言ってるから、こう推測してこの答えを選ぶのか」など、考え方のコツをつかむ練習をしておくのが、お勧めです。

TOEIC Part3、Part4の先読みについて

先読みとは、音声が流れる前に、設問に目を通しておくというもの。

いろんな説がありますよね?

「選択肢まで目を通しておくといい」とか「聞きながらマークするのがいい」いいとか。

結局、どれがいいのかわからない!!ってなっていませんか?

 

私が、オンラインマンツーマン指導をしている生徒さんに実施してもらって、実際に効果の出ている方法をご紹介しますね。

TOEIC Part3、Part4を解く下準備

先読みをしようと思っても、「設問の意味を理解するのに時間がかかってしまう」って場合があります。

特に、TOEIC300点台、400点台、500点台の人の場合、この可能性が高いです。

なので、家庭学習では、下準備として、模試を用意して、Part3とPart4の設問だけを、ざーっと読んでください。

瞬時に意味はつかめますか?

読んだ後、念のため、和訳も読んでくださいね。

わからない文は、どんな文構造でこの意味になっているのかも分析してください。

一人だとわからないときは、英語のできる人に聞いて理解するのがベストですが、誰もいない場合は、ネットの質問サイトとか活用するのもいいかもです。

Part3、Part4では、聞かれる設問は、ほぼ決まっています。慣れてくれば、読んだら瞬時に意味が掴めるようにてきます。

そして、文構造も意味もわかったら、何度も何度も、設問文を高速で読みます。もちろん、構文と意味を考えながら。

これをやっておくと、設問を読むスピードが速くなるので、次のステップに進めます。

先読みは、すべき、しないべき?

TOEIC Part3、Part4で、先読みをするべきかしないべきかは、講師によって意見がわかれるところ。

実際は、先読みは、できるのならした方がいいです。

だって、例えば、「1階には、○○があり、2階には□□があって・・」みたいな説明の後に、「1階には、何があるでしょう?」みたいな質問をされたら、日本語だって、

「あれ?1階がカフェだっけ、2階がカフェって言ってたっけ?」

て、なりますよね。

聞いた情報全てを覚えておくのは、至難の業。

先読みをすることで、覚えておくポイントがわかるので、必要な情報だけを短期記憶しておくことができます。

 

Part3、Part4 先読みのやり方は?

私のお勧めは、設問文だけにさっと目を通しておくこと。

こう言うと、読んだ設問文を暗記しようとする人がいるんです。

そうではなく、どの情報を聞き取って、覚えておかないといけないのか、を知るために先読みをするんです。

なので、例えば、

What does the man say will happen next week? (来週何が起こる予定だと、男性は言っていますか)

だったら、「来週なにが起こるんだろう?」って思いながら聞く。

What does the man offer to do for the woman? (男性は、女性に何をすると申し出ていますか)

だったら、「男性はなにをするって言うんだろう」って楽しみに聞く。

 

こんな感じで、聞くべきことを、楽しみに待ち構えながら聞くんです。

ポイントは、設問を覚えるのではなく、聞くべきことを待ち構える、です。

 

先読みをすべき場合と、しないべき場合

さっきも書きましたが、先読みは、本番前に必ず、家で練習しておいてくださいね。

慣れてないと、本番でできないです。

ただ、「先読みすると、余計に解けなくなる」って人もいます。特に、TOEIC300点台、400点台の人だと、この傾向が強いです。

その場合は、先読みはやめましょう。

音声を聞くときは、集中して音声を聞きます。聞くときのポイントは、この記事の最初に書いたので、そこに集中して聞いてくださいね。

聞き終わったら、覚えていて解けるものを確実に解きます。わからないものは考えすぎずに適当にマークです。

わかるものを確実に解くことに集中しましょう。

 

ただ、絶対に先読みしたほうがいい情報もあります。

それは、固有名詞、名前、数字などです。

例えばさっきの、「1階には何がありますか?」に質問。

先に、先読みしておけば、2階や3階の情報は、軽く聞いておいて、1階のことだけを覚えておけばいいですよね。

他にも、

「What is UltraRadiant?」とか。

これ、音声の中で、「UltraRadiant」って、いきなり出てきたら、「ん??」ってなります。

事前に設問を読んで、「UltraRadiant」って単語が、頭の片隅にあると、すんなり固有名詞だってとらえて理解できますよね。

名前もそうです。

例えば、

What did Alan Dipper do three month ago?

って、設問を見ておけば、Alan Dipperさんって人が話に出てくるんだな、って思って聞くので、楽です。

外国人の名前って、聞きなれない名前だと特に、「ん??」ってなりますよね。

一度、文字を見ておくだけで、全然違います。

 

というわけで、先読みをしないって決めた人も、「固有名詞」や「名前」「数字」などは、見ておいた方が絶対、いいです。

設問を全体を、さらっと見て(読むわけではない)、数字はないかな?名前はないかな?ってチェックしてください。固有名詞や名前は、最初が大文字になっているので、わかりやすいはずです。

先読みのスピード

では、本番でも先読みをする!って決めた人のために。

先読みは、どんなタイミングですればいいのか、についてお話ししますね。

Part3 も Part4も、1題目は楽ですよね。

directionsがあるから。

私は、directions の時間は、休憩時間だと教えています。

だって、ずーっと集中するのって不可能ですから。

directions のときは、リラックスして、首を回したり、肩を回したりします。

そして、つかの間のリラックスが終わったら、1題目だけ3問、設問だけ読みます。

そして、聞き取るポイントを掴んで聞く。

聞きながらマークできる人は、答えが出たところでマークしながら聞いてOKです。

でも、これができるのは、英語を聞きながら別のことができるってレベルの上級者のひとだけ。

それができない人は、聞くことに集中しましょう。そして、答えに関係のある箇所を覚えておく。

音声が終わったら、設問が1問ずつ読まれます。

先読みしているので、音声は無視して、どんどんマークしていきます。

そして、

3問目の設問音声が流れたときには、次の Questionの設問を読み始めるのが理想です。

このペースがつかめるように、家で模試を使って練習しておいてくださいね。

 

本番で、先読みが追い付かなかったら・・

全然、問題ありません ^^

音声を聞いた後に、設問を読んで解けばいいだけですから。

よく、先読みが追い付かなくて焦る人がいますが、それはもったいない。

先読みは、できたらすればいいし、できなくても、きちんと聞き取れていれば解けますから^^

焦らず、「解ける問題を確実に解く」で、頑張りましょう(^^)/

以上、TOEIC Part3、Part4 の解き方のコツについてでした。

図表問題

最後に、図や表を見て答える問題について。

音声が流れる前に、図や表を見て、なんの図や表なのか?を確認しておきます。

「売り上げのグラフ」なのか、「お店のレイアウト」なのか。

その図や表が何なのか、がわかっているだけで、音声を理解するのが楽になります。

音声を聞くときは、図や表を見ながら聞きます。

スピーカーが話している箇所を目で追いながら聞くんです。

まさに、会議で会議資料を見ながらプレゼント聞いているのと同じですよね。

そんな意識で聞いてみてください。

 

以上、TOEIC Part3、Part4の解き方のコツについてでした。

コツをつかんで、正解率を上げていきましょう(^^)/