こんにちは。
TOEICトレーナーの亀本梨絵です。

今回は、英語を読むときに役立つ
スラッシュリーディングという読み方について。

スラッシュリーディングについては
すでに他の記事でご紹介していますが

今回は
スラッシュリーディングについてご質問頂いたので、
その回答を
読者の皆さんにも公開します^^

▼動画で見たい方はこちら

 

スラッシュリーディングとは?

さて、スラッシュリーディングとは、文字通り、
スラッシュを入れながら英文を読むもの。

意味のかたまりでスラッシュを入れて
スラッシュを入れたところまでを訳しながら
読んでいく読み方です

 

スラッシュリーディングしても、文の意味がわからない

そして、今回頂いた質問はこちら。

「スラッシュを入れて、そこまでを頭の中で訳す
という作業をしていますが
スラッシュごとの意味はつかめても
文全体で何が言いたいのかがわかりません。

和訳を見てやっと
こういうことが言いたかったのかとわかる状態です。」
です。

読者の方の中にも
同じような方いらっしゃるんじゃないかな?

これには、2つの原因が考えられます。

では、1つずつ見ていきましょう

 

助詞をつけていない

まず、1つ目の原因は、
「助詞をつけていない」です。

助詞とは、『て、に、を、は』です。

例えばこの文、をスラッシュリーディングしてみます。

The manager suggested purple as a dominant color for the company’s logo.

The manager / 部長
suggested /提案した
purple / 紫色
as a dominant color / メインカラー
for the company’s logo / 会社のロゴ

 

としたら・・・意味わかりませんよね?

助詞をつけないで、単語だけを訳しているから。

英語を読むときは

今読んでいる箇所が
文の中でどんな役割をしているのか?
を考えて、その役割に合わせた「助詞」をつける必要があります。

今回だと、それぞれの役割は

The manager ⇒ 主語
suggested ⇒ 動詞
purple ⇒ 目的語

 

日本語は、助詞(て、に、を、は)によって
その部分が主語なのか?目的語なのかを判断します。

例えば、私は⇒主語、私を⇒目的語など、です。

 

でも、英語に助詞はついていません。
じゃ、何で判断するのか?というと
『語順』です。

英語の文法で、「5文型」って
習いますよね。

英語には、5つの文の形があります。

今回の文は
「主語+他動詞+目的語」の形です。

だから、最初に来る名詞「The manager」
が主語。

次に来るsuggested が、動詞。

その次に来るpurpleは
suggested の目的語になります。
『suggested+名詞』で 『名詞を提案した』なので
『名詞』の部分が、次に来るpurple なんですね。

こんな風に
それぞれの語の役割を考えて
その役割に適した助詞を付けます

そうすると・・

部長/ 提案した / 紫色 /

こうすると、意味がわかりますよね。

前置詞を訳していない

スラッシュリーディングをしても
文全体の意味がわからない

の原因、2つ目は
「前置詞を訳していない」です。

英文を読むのが苦手な人には
前置詞が苦手な人や
前置詞を訳さない人が多いです。

前置詞を飛ばして読んでいるって人にも
あったことがあります。

前置詞一つで意味が変わる!

でも、前置詞って大事で
前置詞1つ違うだけで
文全体の意味が変わってしまうことがあります。

例えばこれです。

increased to 30 people

increased by 30 people

前置詞がto なのか by なのか
だけの違いですが
これだけで、文の意味が変わってくるんです。

どういうことかというと

increased to の方は
「30人に、増えた」

なので例えば
20人だったのが、増えて、30人になった!

みたいな感じです。

では
increased by の方は?

これは
「30人ほど、増えた」です

例えば、
20人だったのが
30人増えて、50人になった!

てこと。

この二つ、意味、違いますよね。

もしビジネスシーンで言い間違えてしまうと
大きな誤解を生んでしまいます。

スラッシュリーディングでも前置詞を大切に

こんな感じで
前置詞は、大事な意味を持つので
前置詞1つ1つも、大切に訳すべきなんです。

では、先ほどの例文に戻ります。

さっきは、ここまで訳しました。

The manager 部長は
suggested 提案した
purple 紫色を

では、次を、まずは前置詞を無視して
スラッシュリーディングしてみます。

as a dominant color   メインカラー
for the company’s logo 会社のロゴ

これだと
単語の意味は訳しているけど
文全体の意味は、わからないですよね。

スラッシュリーディングや
長文読解が苦手な人は
こんな風に、前置詞を無視して
「動詞」や「名詞」だけを訳しがちなんです。

では、今度は
前置詞も訳してみます。

as は、「~として」
for は、「~のための、~への」ですね。

The manager 部長は
suggested 提案した
purple 紫色を

as a dominant color   メインカラーとして
for the company’s logo 会社のロゴへの

これで
文全体の意味がしっくりと理解できました。

読むのが苦手な人は
こんな感じで

助詞をつけて訳す
前置詞も訳す

を、意識してみてください(^^)/

 

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