こんにちは^^

TOEICトレーナーの亀本梨絵です。

 

今日は、一番よくいただくお悩み相談である

「英語の勉強は、何から始めればいいですか?」

の質問にお答えします。

国内で英語を習得できる人と、できない人

「英語の勉強を頑張っているのに、なかなか話せるようになりません」

これも、よくいただくお悩み相談です。

それとは対照的に、
留学などしなくても、
確実に英語力を上げて、
仕事やプライベートで英語を使っている人もいます。

この違いは何でしょう。

私は、TOEIC985を取得し、通訳や英会話コーチなど、英語を使った仕事をしています。

でも、海外在住経験はなく、
唯一あるのは、大学の夏休みの短期語学留学。
シドニーに3週間行ったのみです。

国内で英語を身に付けました。

「海外在住経験なく通訳になった」

と言うと驚かれるのですが、
でも実は、通訳者や英語講師には、
国内で英語を身に付けた人が、本当にたくさんいるんです。

 

英語の勉強を頑張っても、英語が身に付かない人

じゃ、
勉強しても英語がなかなか身に付かない人と、
国内の学習で、確実に力をつけていく人の違いはなんなのか?

そんな疑問を持ちつつ、

「勉強しているのに、英語ができるようにならない」

という人たちの勉強法を詳細に聞いてみました。

そこで、わかったこと。

それは・・

頑張っているのに英語が身に付かない人は、

「勉強する順番」

が間違っている、ということです。

日本の英語教育は、間違ってる?

よく

日本の学校の英語教育は間違っている」

と言われますが、
本当にそう思いますか?

私は、英会話講師として、たくさんの生徒さんの英語指導をしてきました。

学歴も英語力も様々な人たちに、英語を教えてきましたが、1つ気づいたことがあります。

それは・・

学生時代に英語の文法をしっかり勉強してきた人は、
たとえ、レッスンスタート時には英語を全く忘れていたとしても、
英語の吸収が早い、ということです。

これは、頭の良しあしとか学歴とかではなく、
「文法」を知っているかどうかで変わってくるのです。

同じ有名難関私立大卒業の人でも、
きちんと大学受験を経験してしっかりと文法を覚えた人たちと、
小学校や中学校からのストレート進学で受験を経験していない人たちとでは、
知っている文法知識が全く違います。

大学入試を乗り切るには、文法を徹底的に叩き込みますからね。

受験経験組も、

「もう文法は忘れちゃいました」

なんて言っているんですが、

実際に、スピーキングやリスニングのトレーニングを始めてみると、
スピーキングでは、無意識にでも文法的に正しい英語を話そうとします。

だから、伸びるスピードが、
明らかに、受験未経験組に比べて早いのです。

受験未経験組は、
文法を知らないので、どう英文を組み立てればよいのかわからず、

知っている単語を適当に並べてみたり。。。

リスニングにも差が出てきます。

文法をなんとなくでも覚えている人は、
聞き取った文を文法的に分析して理解しようとするので、
意味を正しく理解することが多いです。

一方、文法が苦手な人は、
聞き取れた単語から意味を推測するので、

全く違う意味に解釈したりすることが頻発します。

学生時代に英語をある程度頑張った人は、
基本的な文法が頭の片隅に残っているので、スタートが全然違うんです。

一般的な英会話学校や、独学の進め方

一般的な英会話のレッスンでは、
いきなり、スピーキングの練習や、聞き取りの練習でレッスンが進みます。

でもこのようなレッスンは、基本的な文法がわかっている人には効果があっても、
基本的な文法がわかっていない人には、なかなか効果は出にくいもの。

独学の学習でも、
いきなりリスニングや、スピーキングの勉強から始める人が多いですよね。

だから、冒頭の

「英語の勉強、頑張っているのにできるようになりません」

ということになるのです。

英語の基本である、

「英単語をどんな順番で並べるべきなのか」

のルールがわかっていないのに、話したり聞いたりするトレーニングをしても、
基礎がしっかりしていないので、本当の実力がつかないのです。

というわけで、

「英語の勉強、何から始めればいい?」

の答えは・・

基本文法に不安がある人は、
まずは、中学レベルの文法を固めるのがお勧めです。

英語と日本語では、ルールが全く違います。

そのルールをまずは知るべきなのです。

英語ネイティブは、文法を知らない?

「英語を話すのに文法は必要ない」

という意見もありますよね?

「英語ネイティブは、文法を知らないのに英語を話せているのだから、
私たちも文法を知らなくても話せるはずだ」
という主張です。

あなたはどう思いますか?

実際、丸暗記すれば使える英語のフレーズはたくさんあります。

Nice to meet you.」 とかね。

でも、丸暗記したフレーズが使えるのは、限られた場面だけですよね。

自分の考えを英語で言うとか、長い会話になってくると、覚えたフレーズで乗り切るのは無理です。

よくある、会話が続かなくて、変な間が空いて苦笑い・・

みたいな状態になります。

外国人と会話を楽しむには、
頭の中にある自分が言いたいと思っていることのイメージを、
文法的に正しい語順にして英文をつくる必要があります。

また、「文法が正しくなくても単語を並べれば通じる」

と思っている人もいますが、

これだと自分の言いたいことが正しく伝わらなかったり、
間違って解釈されたり、信用されなかったり・・といいことありません。

ちなみに、

「英語ネイティブが文法を知らない」というのは誤解です。

私たちが小学校の時に国語の授業で、
作文を書いて、文法的に間違っていたら先生から訂正されたり、
「てにをは」の使い方を学んだのと同じように、外国人も子供の時に英文法を学んでいます。

(もちろん私たちのように、「現在完了の継続用法」のような、文法用語で学んでいるわけではありませんが・・)

実際彼らは、文法を意識しないで話したり聞いたりしていますが、
英語の環境でずっと英語を使っているので、文法のルールはきちっと頭の中に入っているのです。

会話で使う英文法

英語力を上げるには、まずは文法の基礎が必要です。

でもだからといって、文法オタクになる必要はありませんよ。

まずは、会話に必要な文法である、

「中学レベルの文法 + 仮定法」

をさらっと復習すれば大丈夫です。

英文法の進め方

それ以上のレベルは、もっと英語力が上がってから、知識を足していけば十分です。

そして、文法の復習は、あまり時間をかけ過ぎないでください。

文法の復習は、あなたの英語力の土台作りであって、

本当に大事なのは、

その後の、リスニングやスピーキングのトレーニングです。

できれば、数か月で。

長くても6か月以内に終わらせてください。

まずはさらっと、すべての文法知識を頭に入れる感じです。

さらっとでいいです。

あとは、勉強中、わからない構文がでてきたら、
もう一度文法のテキストの該当箇所を開いて理解する、という形にしましょう。

そして、文法学習でもう一つ注意して欲しいのが・・

学校英語のように書いて覚えるのはやめてください。

受験の場合は、文章を書くことが大事ですが、
社会人の場合は、話すこと聞くことがメインですよね。

書いて覚えるのではなく、

出てきた例文を必ず声に出して読んでみてください。

英語を口から発することに慣れるためにも、

「例文は必ず発音する」を徹底してくださいね。

そのため、

文法のテキストは、CD付きのものを選びましょう。

英文法の勉強方法については、
会話で使える英文法」の記事も参考にしてみてください。

 

英単語はどのくらい覚えるべき?

最後に英単語について。

単語は、わからないものが出てきた時に調べて、
その都度覚えていくやり方でも大丈夫です。

でも、もしも文法の勉強を進めているときに、

「分からない単語が多すぎて進まない・・」

という場合は、
英文法の勉強と
並行して、英単語の本やアプリを使って、
中学レベルの基本単語を覚えましょう。

英単語は、単語数が無限にあるので、完璧にやろうとするとキリがないです。

あと、単語ばっかりたくさん覚えて、
話したり聞いたりはできないって人もいますよね。

これでは、本末転倒。

まずは、中学レベルの基本的な単語だけに集中して覚えましょう。

中学レベルの単語をまずは覚えて、
それ以降は、リスニングなどのトレーニングをしていく中で、
知らない単語が出てきたとに、その都度覚える、
というやり方で大丈夫です。

英単語の覚え方は、

こちらの記事を参考にしてみてください。

英単語の効果的な覚え方