こんにちは、TOEICコーチの亀本梨絵です。

今回は、TOEIC リスニング Part1&Part2 の勉強法について書いていきます。

あなたは、TOEIC の勉強、どんな風に進めていますか?

TOEIC 用問題集を解いている、って人が多いかな?

おそらく、問題を解いて答え合わせをして、間違った問題は解説を読む。

そんな進め方の人が多いかな、と思います。

でもこれだとなかなか、英語のリスニング力は身に付かないんです。

 

多分、同じ問題を数か月後に解くと、

「あれ?同じ箇所で間違えてる・・」てことになってたりします(*ノωノ)

その時は理解したつもりでも、数か月後にはすっかり記憶から消えていたりしますよね。

 

じゃ、どうすればよいのか。

それは、問題を解くスキルよりも、英語力自体を上げる!

今回だったら、英語のリスニング力を上げる!

 

英語のリスニング力自体が上がっていれば、自然と正解数は上がります。

正解数に一喜一憂するのではなく、
TOEICの問題集や音声を使って、英語力自体を上げるトレーニングをするんです。

こちらの記事では、TOEICのリスニング問題集を使った、

英語のリスニング力を上げるトレーニング法をご紹介します。

まずは、写真を見て、写真を正しく描写している選ぶPart1。

そして、1文聞いて、その文の応答として正しい文を選ぶPart2。

この2つのパートのトレーニング法について話しますね。

TOEICリスニング Part1 Part2で鍛えたい力

Part 1 と Part2 は、読まれる音声が、全て1センテンスです。

「1センテンスだから楽そう」って思いますよね。

でも実は、Part3、Part4 よりこっちの方が苦手って人もいるくらい、厄介だったりもします。

Part3、Part4 は、長いので、1つの設問に対するヒントが数か所に出てくることが多いけど、Part1、Part2 は、1か所聞き逃しただけで、正解できなかったりします。

つまり、Part1、Part2 は、全てを正確に聞き取ることが大事。

聞き取り力を上げる必要があります。

そして、TOEICリスニング Part1 Part2で鍛えたい力は、短期的に記憶する力です。

例えばPart2で、マークしようとしたら・・

設問の3つのセンテンスは完璧に聞き取れたけど、

「あれ?投げかけ文なんだったけ?」てなったこと、ありませんか?

私は昔、よくありました (*ノωノ)

 

聞き取った内容や英文を、マークするまで覚えておかないと正解できませんよね。

Part2は、4つの文が次々に流れてきます。

マークするまでその4センテンスを覚えていられるくらいの、短期記憶力を身に付けたいところです。

もちろんこの能力は、後半のリスニング、Part3、Part4でも生きるし、

実際の会話でも必要な能力なので、身に付けておくといいですよ。

 

TOEICリスニング Part1 Part2で必要な力の鍛え方

TOEICリスニング Part1 Part2 で鍛えたい力は、

「英語の音を正確に聞き取る力」

「聞き取ったことを覚えておく短期記憶力」でした。

 

では、その2つの力をどう鍛えるのか?

それは、リピーティングとディクテーションと呼ばれるトレーニングです。

覚える力を鍛えよう

まずは、リピーティングからご紹介しますね。

まずは、問題を解きます。

そして答え合わせ。

答え合わせが終わったら、いよいよトレーニングに入ります。

 

リピーティングとは、

1文最後まで聞いて、そのすぐ後、そのセンテンスを暗記して口に出して言ってみることです。

中学の英語の授業で、
先生が「Repeat after me.」って言って、
先生が読んだ英語のセンテンスを真似して、英語でリピートしたことありませんか?
それです。

でもここで注意するのは、文字は見ないでリピートするってこと。

聞いた1文を暗記するんですね。

これによって短期記憶力が鍛えられます。

これ、生徒さんにやってもらうと必ず言われるのが、

「覚えられません(*ノωノ)」

です。

最初はそうなんです。覚えられないんです。

最後の方を覚えてたと思ったら、

「あれ?最初なんだっけ?」ってなるし、

最初を覚えてて声に出して言ってたら、途中で止まる・・・「あ・・続き忘れた(+_+)」

って、なってしまいます。

実は、このリピーティングというトレーニングは、
通訳者養成学校でも実際に行われます。
私もやりました。

でも、通訳学校だと、1文なんて甘いもんじゃないです。

5センテンス~10センテンスくらい一気に音声を流されて、そのあとまとめてリピーティング。

か~なり、短期記憶力鍛えられます。

5~10センテンスも、どうやって覚えるのかって?

「慣れ」です(笑)

いや、でもこれほんと。

私の生徒さんもみんな初めは、「覚えられないー!!」って言っていますが、そのうち普通になんなくリピーティングし始めます。

できないのは、今までその力を鍛えてこなかったから。

人間の能力ってすごくて、鍛えれば鍛えるほど、できるようになってくるものなんです。

嘘だと思ったら、やってみてください。

段々と覚えるコツが掴めてきますよ^^

そして、リピーティング。

スピーキング力アップにも、効果的です。

正しい英文を、暗記して口から出すので、
記憶の片隅にその英文が残って、実際の会話でその表現が口をついて出てくるようになりますよ。

特にPart2は、日常で使う会話表現が満載なので、
これらの英文が口から出てくるようになれば、すらすらと会話も楽しめるようになりますね。

聞き取る力を鍛えよう

1文聞いて、その1文を暗記して声に出して言いましょうってお話をしました。

でも・・

そもそも聞き取れなかったら、繰り返して言えないですよね。

では次に、英語の聞き取り力を上げるトレーニングをご紹介します。

まず、リピーティングをしてみます。

そして、「あれ?ここなんて言ってるんだろう・・」

って箇所が出てきたら、ディクテーションと呼ばれるトレーニングに移ります。

聞き取れない箇所だけ、聞こえた通りに紙に書いてみます。

スマホのメモアプリに入力とかでもいいですね。

英語に聞こえない場合は、カタカナやひらがなでも大丈夫です。

聞こえた通りに書きます。

例えば、「のったとー」って聞こえたのなら、そのまま「のったとー」と書ておきます。

このとき、1回聞いて書いて終わり。ではなく、何度も何度も聞いて、なんて言ってるのか理解しようと努力してくださいね。

カタカナorひらがなで書くのは、何度聞いても英語に聞こえないってときの最終手段です。

聞き取ろうと努力しながら聞くことで、聞き取る力が鍛えられるんです。

もうこれ以上聞き取れないってなったら、答え合わせ。文を見ます。

そして、どの部分がどうして聞き取れなかったのかを分析しましょう。

さっきの「のったとー」は、なんだったでしょう。想像つきますか?

答えは、

「Not at all.」

Not の「t」 と at の「a」がくっついて、「ta」の音に。

atの「t」と「all」の「オー」の音がくっついて、「トー」の音に。

そして、all。日本語っぽく読むと、「オール」ですが、英語では、最後の「l」の音はほとんど聞こえません。

というわけで、ひらがなで書くと、「のったとー」になるんですね。

英語って、日本語と違って、音がくっついたり、はっきり発音しない音があるから、厄介ですよね。

こんな風に、なぜこんな風に聞こえたのかを分析します。

大抵、違う風に聞こえる原因は、今回のように、

「くっつく音」と「はっきりと読まれない音」が原因なので、そこに注意して分析してみてください。

ここまでできたら最後。発音練習です。

英語が聞き取れない箇所。それは、ご自身が違う風に発音しているから。

音声と同じように読めるようになると、聞き取れるようになります。

言語には、「言える音は聞き取れる」という原則があるんです。

というわけで、「くっつく音」や「はっきりと読まれない音」に注意して、真似して読みます。

「Not at all.」は、「のったとー」と読みます。

ここまでできたら、完成!!

もう一度、音声を聞いてみましょう。

さっきより聞き取れるはずです。

苦手な人が多いのが、

音がくっつくリンク。

そして、弱く発音される箇所です。

 

TOEIC リスニング Part2 正解数を上げるために

上でご紹介した、リピーティングとディクテーションを頑張れば、英語の聞き取り力+短期記憶力が上がり、英語力自体が飛躍的にアップします。

でも、こちらの記事をよまれているあなたは、TOEICで少しでもいい点数を取りたい!と思ってらっしゃるかもしれませんね。

なので最後に、英語力やリスニング力だけではない、TOEICのPart2で正解数を上げるための勉強法も紹介しておきます。

Part2では、全ての英語が聞き取れて、英文も短期的に覚えていたとしても、迷ってしまったり、正解できない場合があります。

例えば、こんな問題。

”Do you know who will attend the meeting tomorrow?”

の答えが、

”I think John will.”

だと迷わないですよね。

ところが、

“I’m not the right person to ask.”

とか、

“You should ask Nancy.”

など、ストレートな答えではないとき。

「言われてみれば、確かにこんな返答もあり得るな」

ってものって、本番だと迷っちゃいますよね。

長くなってしまったので、このタイプの攻略法については下の記事で^^

TOEIC リスニング 「聞き取れたのに答えがわからない」人の勉強法 Part2編