こんにちは、オンライン英会話&TOEICコーチのまりーです。
前回は、TOEIC リスニング Part1 & Part2のトレーニング方法について書きました。
(スコアが上がる!TOEIC リスニングの最も効果的な勉強法 Part1&Part2編)
Part1 & Part2では、英語の音を聞き取る力と、短期記憶力を鍛えるんでしたよね。
やってみましたか?
どちらも初めは難しいですが、段々とできるようになってくるので、諦めずに頑張ってくださいね。
さて今回は、今回は予告通り、TOEIC リスニング Part1、Part2についての続きです。
「Part2 英語は全て聞き取れたのに、どれが答えなのかわからないー!!」って人の勉強法です。
英文を聞いたとき、頭に何が浮かんでる?
Part1、Part2は短いセンテンスですが、英文を聞いたとき、頭の中に何が浮かんでいますか?
「英語を聞くんだから、聞き取った英文が浮かんでるよ」って思いました?
Part2が苦手な人に多いのが、英語を聞いたときに、聞き取った英語の英文や単語が頭に浮かんでいるってこと。
これは、必死で、一つでも多くの単語を聞き取ろうとしている状態なんです。
前回の記事でご紹介した「ディクテーション」をする場合は、英語の文字を頑張って聞き取ります。
なぜなら、ディクテーションは、「どの音がどうして聞き取れないのか?」を明確にするトレーニングだから。
音の聞き取りにフォーカスしたトレーニングです。
でも、それ以外の場合。特にTOEIC 試験本番では、そんな聞き方はしないでくださいね。
文字ばかりを聞き取ろうとすると、
「聞き取れたのに、瞬時に意味を理解できずに正解できない(*ノωノ)」
ってことになります。
では、質問を変えます。日本語で、相手の話を聞くとき、
頭の中には、何が浮かんでいますか?
相手が話した言葉の文字が浮かんでる?
・・違いますよね。
例えば、
「東京で珍しく雪がつもって、道路が滑りやすかったんだけど、普通に歩いてたら案の定、転んで尾てい骨を強打!今も歩くと痛いんだ・・」
って話を聞いたら・・
頭の中に浮かぶのは、日本語の文字ではありませんよね。
おそらく、
「雪景色と滑って転ぶ人」のイメージが、なんとなく頭の中に浮かぶんじゃないかな、と思います。
英語でも同じです。
英文を聞いたとき、「内容のイメージが頭に浮かぶかどうか」
これが大事!
一つ一つの単語を必死に聞き取ろうとすると、イメージを頭に浮かべることはできません。聞いた英語の内容をイメージする。内容をとらえるように聞いてください。
TOEICリスニングの中で、このトレーニングをしやすいのは、断然、写真描写問題のPart1です。
写真を説明するものなので、まさに絵ですよね。例えば、
「A girl is reading a book under a tree.」
イメージ出来ましたか?
木の下で座って本を読んでいる少女の絵が浮かびましたか?
こんな感じで、聞こえた英文の絵を頭に浮かべる練習を、TOEIC リスニング Part1の音声を使ってやってみてください。
TOEIC のPart1 は、1つの設問で、4つのセンテンスが流れるので、4つのセンテンスそれぞれの絵を頭に浮かべてくださいね。
この力が鍛えられれば、リスニング Part2、 Part3、 Part4も、状況をイメージしながら聞けるようになって、設問にも答えやすくなってきます。
TOEIC リスニング Part2 の進め方
では、今日のタイトルである、TOEIC リスニングPart2「聞き取れたのに答えがわからない」人の勉強法について。
Part2も同じです。
念のため、TOEIC リスニング Part2 がどんな問題化というと・・
Part2 は、会話文です。投げかけ文が1文流れ、それに対する自然な答えを3つの文から選びます。会話が成立するセンテンスを選ぶのです。
では、この問題を聞くときのポイントは?
それは、先ほどの Part1と同じです。単語を聞き取ろうとするのではなく、聞き取れた内容をイメージしながら聞きます。
最初は、1文、投げかけ文が読まれます。このとき、ご自身が相手から話しかけられているつもりで聞きます。
次に、A、B、Cと、3つの文が読まれます。この時は、先ほどの相手の台詞に答えているイメージで聞きます。
もし、単語を聞き取ろうと必死で聞いた場合、会話の流れまで考える余裕がなくなってしまいます。
でも、自分が会話をしているつもりで聞くことで、「なんて返せば、会話が成立するかな?」って自然と考えながら聞けるので、正解が選べるよになります。
すると、前回の投稿で触れた、Part2の「ひねった応答」にも惑わされなくなります。
例えば、道を歩いていて知らない人に道を聞かれた。
「郵便局はどこですか?」普通だったら、「そこの角を曲がって・・」って説明。
でも・・
自分自身も初めて行った場所だったら、「私、この辺の人じゃないんです。」って回答もありですよね。
TOEICでこんな問題が出た場合、
文字を意識して聞いていたら正答を選ぶのはなかなか困難。
「自分が道を歩いていて道を聞かれた」と思って聞くことで、「こんな返答することもあるな」って思えるのです。
でも、どうしてもこの「ひねった回答」が苦手って人には、更にやって欲しいトレーニングがあります。
それは、
Part2の応答文と、正解の文を、1人2役で、会話をしているつもりで声に出して読んでみます。
このとき、スクリプトは見ないで暗唱するのがお勧め。
特にTOEICは、似たような表現が繰り返し出題されるので、
暗唱して表現に慣れておく意味でも、この勉強法はお勧めです。
以上、今回は、TOEIC リスニング Part1、Part2のお勧め勉強法でした。
Part1、Part2で場面をイメージしながら聞くトレーニングを頑張っておくと、長文を聞くことになる後半リスニングのPart3、Part4も楽になりますよ^^
また、実際にネイティブと会話するときにも、イメージしながら聞くことができれば、相手の話も理解しやすくなりますね^^
ぜひ頑張って、単語を聞き取ろうとするのではなく、意味や状況をイメージしながら聞く力を鍛えてくださいね。