今日は、英語を読むときに役立つスラッシュリーディングについて。
スラッシュリーディングについては、すでに他の記事でご紹介していますが、
今回は、スラッシュリーディングについてご質問頂いたので、
その回答を読者の皆さんにも公開しますね^^
さて、スラッシュリーディングとは、文字通り、
スラッシュを入れながら英文を読むもの。
中学や高校でも教えてくれる先生もいるみたいです。
そんな先生に当たったら、ラッキーですよね!
では、どこでスラッシュを入れるのか?
あまりルールを言うと、どこで区切るのか?にこだわってしまって、
本来の効果が得られないことがあるので、
私は、「意味のかたまり」「ご自身が頭の中で訳せる長さ」と言っています。
「ご自身が頭の中で訳せる長さ」とは?
実は、生徒さんに目の前でスラッシュリーディングをやっていただくと、
スラッシュを入れて、その後もう一度スラッシュの前を読み直している。。。
これだと意味がないんです。
スラッシュを入れたら、そこまでの訳は頭の中に入っている状態。
英文を見なくても、すらすらと訳が口から出てくる状態です。
では、実際にやってみましょう。
The management requires / その経営陣は求めている
that reviews of job performance / 仕事の業績の評価を
take place every month./ 毎月行うことを
です。
スラッシュを入れて、そこまでを頭の中で訳します。
2回読むことなく、読んだらすぐに頭の中で訳す、そして次を読む、を続けます。
英文を前から前から訳しながら読むんです。
この文、自然な日本語だと、「その経営陣は、仕事の業務評価を毎月行うことを求めている」
ですが、「その経営陣は求めている/ 仕事の業務評価を/ 毎月行うことを」
でも、意味をとらえることができますよね。
スラッシュリーディングでは、日本語の語順に直すことなく、
英語の語順で意味をとらえる練習になります。
これができるようになると、英語を読むスピードが速くなり、
リスニングでも、聞いたそばから意味をとらえながら聞けるので、
リスニングにも強くなります。
次に、スラッシュリーディングをやるときに意識して欲しいポイントは、
今読んでいる箇所は、文の中でどんな働きをしているのか?ということ。
⇑では、「主語」と「動詞」を記載しましたが、
英文で一番意識して欲しいのが、主語と動詞。
英文を読むときは常に、どの部分が主語で、どの部分が動詞なのか?を意識しましょう。
私は、「英文を読むときにはいつも、主語に〇を付け、動詞に下線を引きましょう」
と言っています。
これをやっているとそのうち、〇や下線を引かなくても、主語と動詞を意識しながら読めるようになります。
この例文だと、The managemant ⇒主語。requires ⇒動詞。
何をrequireしているのかが、後に続いています。
さて、前置きが長くなってしまいましたが、
そろそろ、スラッシュリーディングに関して頂いた質問に答えたいと思います。
頂いた質問はこちら。
「スラッシュを入れて、そこまでを頭の中で訳す、という作業をしていますが、
スラッシュごとの意味はつかめても、文全体で何が言いたいのかがわかりません。
和訳を見てやっと、こういうことが言いたかったのかとわかる状態です。
ただ、全体を通してなんとなく日本語でこういう事が言いたいのかな?という大枠のイメージは掴める感じです。」
です。
読者の方の中にも、同じような方いらっしゃるんじゃないかな?
1つ考えられる原因は、文法知識が足りないことです。
今まで文法のことはあまり考えず、なんとなく出てきた単語をつなぎ合わせて意味を想像する、
という読み方をしていた場合、スラッシュリーディングをすると、
意味が分からなくなる、ということが起きます。
この場合は、文法を、文法の参考書を使って復習しましょう。
もう一つ考えられるのは、単語を訳すことに集中しすぎて、文全体をとらえようとしていない、です。
例えば、
The management / その経営陣
requires /求める
the reviews of job performance/ 仕事の業績の評価
take place every month./ 毎月行う
と訳したら・・・意味わかりませんよね?
単語だけを訳しているから。
英語を読むときは、今読んでいる箇所が、文の中でどんな働きをしているのか?を考えながら読む必要があります。
The management ⇒ 主語
requires ⇒ 動詞
that the reviews of jop performance take place every month ⇒ 目的語
英語は、語順で働きを表します。
最初に来る名詞⇒主語、主語の次に来る動詞⇒述語(主語がどうしたのか?の部分)、他動詞の後の名詞⇒目的語などです。
あと、前置詞も大事。at の後なら、場所や時間の情報をつけ足している、など。
日本語は、助詞(て、に、を、は)によって、その部分が主語なのか?目的語なのかを判断します。
語順はそんなに重要ではありません。助詞が大事なんです。
例えば、私は⇒主語、私を⇒目的語など、です。
そのためスラッシュリーディングをするときは、今読んでいる箇所が文の中で何の働きなのかを意識して、
必ず助詞を付けて訳しましょう!
その経営陣は/ 求めている/ 仕事の業績の評価を / 毎月やることを
です。
もう一文、例を挙げますね。
The completion of the project was originally scheduled for the next year.
であれば、
The completion of the project/ そのプランの完成は、(主語)←「は」を付けて訳すのがポイント
was originally scheduled/ もともとは予定されていた (主語に対する動詞)
for the next year/ 来年に (いつ予定されていたのか?の「いつ」の部分)←「に」を付けて訳すのがポイント
です。
スラッシュリーディングを頑張れば、そのうちスラッシュを入れなくても、頭の中でスラッシュを入れているかのように、
英語の語順で意味を理解しながら読めるようになるので、かなり有利ですよ(*^^)v
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